資産運用の勉強:CFDで発生するオーバーナイト金利。

CFDでは、FX取引でいうところのスワップポイントにあたるものとして「オーバーナイト金利」というものがあります。
確かにFX取引のスワップポイントと似てはいるのですが、結果が異なるので注意が必要です。

(なおFXとは外国為替証拠金取引のことです。)

オーバーナイト金利は、CFD取引でのポジションを、日をまたいで保有した際に発生します。
基準となる時間はニューヨーク時間17時、これをまたぐとポジションを持ち越すことになり、オーバーナイト金利が発生します。
当日中に決済すれば、当然オーバーナイト金利は発生しません。

外為取引のスワップポイントは、低金利通貨を売り、高金利通貨を買った場合、スワップポイントを受け取れます。
逆に、高金利通貨を売り、低金利通貨を買った場合はスワップポイントを支払うことになりますね。

CFD取引のオーバーナイト金利の場合、高金利国の株・指数等を買うと支払いが発生し、売ると受け取りが発生します。
大原則として「買う」ことで金利を支払うことになり、「売る」ことで金利がもらえる、という仕組みであることに注意しましょう。
つまり、基本的にオーバーナイト金利は「売り」の場合有利に働くものです。

基準としてその国の政策金利があり、そこに数%上乗せする形で算出します。
例えば、買う場合はその国の政策金利+3%、売る場合はその国の政策金利-3%、の様な形です。
このオーバーナイト金利を算出する方法は、CFD取引会社によって異なってきます。

一見非常に有利で魅力的に見えますが、株の変動額に比べるとオーバーナイト金利は非常に微々たるもの。
株価変動がマイナスに動けば、オーバーナイト金利分の利益はあっという間に持っていかれてしまいます。
あまりオーバーナイト金利にこだわり過ぎず、CFDによる資産運用は株価差益がメインである、ということを忘れないようにした方が安全なようです。