スキューバ・ダイビング 8〜エントリーの準備
さて、ダイビングに必要不可欠なCカード取得についてや器材について調べてきましたが、それでは実際にエントリーするまで、どのような準備が必要なのでしょうか。
エントリーとは、ダイビング用語で水中に入ることを指します。水に入る場所をエントリーポイントと言い、入る方法はエントリー方法と言います。ボートダイビングではボートの種類によってエントリー方法が変わるので、その都度ガイドの指示に従いましょう。
基本的には以前に書いた「プール実習」と同じ流れです。
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1.装備・器機のチェック
- タンクがしっかりと固定されているか
- ストラップにねじれや締め忘れがないか
- パワーインフレーター(BCジャケット内の空気の量を調整するパーツ)のチェック
- ウエイトベルトのチェック
- バックルの位置確認…いざというときにすばやく脱着できるように、バディとお互いのチェック
- レギュレーターのチェック…パージボタンを2〜3回押してエアーが流れるか、レギュレーターの吸排気抵抗のチェック
- オクトパスのチェック(レギュレーターと同様に)
一通り器機や装備のチェックが終わったら、最終チェックを行います。
- タンクの残圧チェック(十分にあるか)
- マスクに髪の毛がはさまっていないか
- ファスナーは締まっているか(スーツなど)
- BCDのCO2カット装置の位置確認、グローブなど忘れていないか
これらの事前準備は早め早めに行いましょう。ドリフトポイントの多くは波があり揺れます。ポイント到着後に準備を始めると、慌ててしまい器機のチェックが不十分のまま海に入ると事故につながりかねません。ゆっくりでいいので、ポイント到着前に準備を済ませておきましょう。
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2.バディと一緒に行動する
ショップやツアーによっては大所帯で1チームになることもあります。初心者やスキルに自信がない場合はガイドやアシスタント近くにポジションを取り、一緒に行動するように心がけましょう。また、ともに行動するバディとは器材のチェックも共に行い、正常に機能するかや使い方を理解しておくことが大事です。ダイビングは常にバディと共に潜るのが基本なので、どんなときも単独行動をしてはいけません。 -
3.レギュレーターで呼吸する
BCDに空気を半分程入れ、浮力を確認してレギュレーターで呼吸します。エントリー後、体勢が崩れてもレギュレーターで呼吸をしましょう。 -
4.静かにゆっくり行う
事前にバディと入念に打ち合わせを行い、またガイドのブリーフィングをしっかりと聞いてエントリーの流れや集合場所をしっかりとイメージしておくことが大事です。
あとはエントリー前に深呼吸するなどして、落ち着いてゆっくりエントリーしましょう。
ライセンスや器材が揃えばすぐ潜れる!というわけではありません。ひとつ間違えば事故につながるダイビング。事前準備を入念に行って、ダイビングを楽しみましょう。