レーシック手術はどういう流れで行うの?

レーシックにはいくつかの種類がありますが、基本的な手術の流れは概ね一緒です。5段階の流れの中で行われ、所要時間は片眼につき約15分〜20分程度が目安になります。
以下に、基本的なレーシック手術の流れをまとめました。

1.麻酔
目薬タイプの点眼剤で、麻酔を行います。
また、眼の洗浄も行います。
2.フラップ作成
専用の機械で角膜上皮を切り取ります。この切り取られる角膜上皮を「フラップ」と呼びます。レーシック手術後、再度同じ場所へ戻し、治療箇所のふたにします。
このフラップ作成では完全に角膜上皮を切り離すのではなく、部分的に繋がった状態で切り取り、切り取った角膜上皮を「めくる」ようにし、レーザーを当てることになります。
3.角膜の修正
フラップ作成により角膜上皮がはがされた箇所から、エキシマレーザーと呼ばれる機械でレーザーを数十秒照射し、角膜の厚さを調整します。
この際、眼球が動いてもアイトラッカーと呼ばれるコンピューター制御の機械が、正確に眼球の動きを追跡し、照射箇所がずれないように修正されます。
またこのレーザー照射中、薄っすらと爪や髪の毛が焦げるような匂いを感じることがあります。(角膜が焼かれている為)
4.フラップを戻す
角膜上皮をはがしたフラップを元の位置へ戻します。
元々の角膜上皮を戻すことで、治療に必要な部分がフラップの切り口だけとなり、当日帰宅できるほどに回復時間を短縮することが可能なのです。
5.洗浄
感染症予防の為、患部を洗浄します。

上記の5ステップで、レーシック手術と術後処置は完了です。
この後、角膜上皮が自然治癒することで完治となります。なお剥がした角膜上皮は戻した際に吸着することで固定される為、殆どの場合ずれる心配はありません。
ただし、眼球を強くこすったりするとその限りではないので注意しましょう。