スキューバ・ダイビング 1〜ダイビングライセンスって?

キューバ (スクーバ) ダイビングをするには、認定証の発行を受ける必要があるそうです。この認定証はCカードというもので、通称「ダイビングライセンス」と呼ばれています。
ダイビングライセンスという言葉から、免許証だと思いがちですが、前述の様にこれは認定証。民間指導団体が、ダイビングに関する一定の知識や技術を習得したということを証明する為に発行されるものです。

自動車を運転するにあたって、必ず所持してなければいけない自動車運転の「免許証」等とはまた別の「認定証」なので、実はこれを所持しておかなければ潜ってはいけない、というものではないんですね。

ただ、実際のところダイビングショップで機材のレンタルやガイドをお願いしようとする際には、必ず提示を求められます。
ダイビングとは、元来人間の生活の場ではない水中という特殊な環境に入り込むスポーツなので、安全の為、Cカードを持っていなかったり、Cカードのランクによっては断られることもあります。
なので、実質的にこのCカードは海の免許証、ダイビングライセンスとして扱われているんですね。

なお、リゾート地で行われている体験ダイビングなど、ライセンスを持っていなくても楽しめるダイビングもあります。この体験ダイビングと、Cカード取得のダイビングの違いは、潜れるポイントと最大深度にあります。
ライセンスを取得した人はバディーさえいれば自由に潜ることができますが、体験ダイビングの場合はインストラクターがつき、限定水域内で、安全を確保できる浅いところまでしか潜れないんですね。

このCカード、複数の民間団体が発行しています。
Cカードを発行している団体はダイビング指導団体と呼ばれ、それぞれ特徴的な理念の基、ダイバーの教育・Cカードの発行を行っています。
日本のダイビング指導団体もたくさんありますが、国際的なダイビング指導団体のダイビングライセンスを取得しておけば、海外旅行先でダイビングをスムーズに楽しむことができます。
特に有名な、国際的なダイビング指導団体として、以下の様な団体がある様です。

National Association of Underwater Instructors (NAUI)
1950年代初めアメリカのカリフォルニアで発足。ナショナル・ダイビング・パトロールを前身とする。最愛の人を任せられる信頼を理念とした指導を行なっている。
Professional Association of Diving Instructors (PADI)
1966年にアメリカで発足。全世界のダイバーの約60%が所属していると言われる、名実共に世界最大のダイビング教育機関。スクーバ・ダイビングのプロフェッショナルと熱心な愛好者の教育的な開発を理念とした指導を行なっている。
Scuba Schools International (SSI)
1970年にアメリカで設立された指導団体。フリーのインストラクター登録は認めず、代理店(ディーラー)のみに雇用されるインストラクターを認定しているのが特徴。常に質の高い教育プログラムの開発と、安全のダイビングを理念とした指導を行なっている。